今回ご紹介するのは「エマーソンローダウンジャッキ(EMERSON EM-511C)」です。
タイヤ交換に使用するために買いました。
いきなりですが、
「買って後悔してます」

僕はかれこれ10年近くKYB(カヤバ)のシザースジャッキを愛用してきました。
※現在は廃盤で「マサダシザースジャッキ」が同等品です。

カヤバのシザースジャッキは特に不満もなく使えていました。
しかし最近は体力の衰えを感じてきたので、
「2トン対応のジャッキならもっと楽に上げられるのでは?」
と考えたのです。
ホームセンターを物色すると、エマーソンローダウンジャッキという商品が大量に積まれているではありませんか。
2t対応で、ローダウンという響きもカッコいい✨
若干重たい気もしましたがすぐに購入。
さっそくタイヤ交換してみたのですが・・・
「スゲー使いずらい(涙」
今まで使っていたカヤバシザースジャッキがどれだけ便利だったのかを思い知らされました。
結論から言うと軽自動車や普通車のタイヤ交換に使うならシザースジャッキ(パンタジャッキ)が絶対いいです。
値段は2倍近くしますが、価格差以上の価値があります。
マサダシザースジャッキ→10,613円くらい
エマーソンローダウンジャッキ→6,260円くらい(サイド掛けアダプター込みの価格)

※ホームセンターのほうが安いかもしれません
今回はカヤバシザースジャッキ(現行はマサダ製)と比べて、
- エマーソンローダウンジャッキの不満点
- エマーソンローダウンジャッキを使う時の注意点
をまとめました。
☑すぐに見たい項目があれば下のContentsよりお選びいただけます
Contents
エマーソンローダウンジャッキ(EM-511C)の使い方

エマーソンローダウンジャッキはケース付きです。

ですが留める部分がゆるゆるなので、勝手に開きます。
持ち運び時は注意してください。

こんな感じで入っています。
エマーソンローダウンジャッキは2輪(両輪)持ち上げられる?

まずはじめに、上の画像のように両輪を上げて使いたいと思っている方へお伝えしたことがあります。

エマーソンローダウンジャッキで両輪を上げるのは結構大変です。
その理由は、ハンドル(レバー)が短すぎてかなり力が必要だからです。

また、フロントのジャッキポイントはかなり奥まったところにある場合が多いです。
エマーソンローダウンジャッキは本体が短いので、殆ど車体の下に入り込ませる感じになります。
両輪持ち上げることは可能ですが、かなりの確率で「あれ?思ってたのと違う…」となるでしょう。

両輪持ち上げて愛車の整備がしたいという人は、☝の画像くらいハンドルレバーが太くて長いタイプを選ばれたほうがいいです。(高価ですが)

また、両輪持ち上げる時はウマ(リジットラック、ジャッキスタンド)をかける必要があります。危ないので。
そのままやっている人もいますが、思わぬ事故でケガをしないように必ず使ってください!
これが案外高い💦
エマーソンローダウンジャッキは、タイヤ交換ならサイド掛け(1輪だけ上げる)で使うのが無難です。
その場合、別売りのアダプターがあったほうがいいです👇
サイド掛けアダプターを使ったほうがいい?

説明書には「サイド掛けには使えませんので、別売りのサイド掛けアダプターを買ってください」と書いてあります。
これです👇

これがまた高い💦


標準装備の支持台はピンで留まっています。
支持台を取り外したらピンを刺して完了です。
エマーソンローダウンジャッキの使い方

ジャッキアップする前に、必ず「輪止め(タイヤ止め、タイヤストッパー)」をしてくだいね!
通常は1輪ジャッキアップするなら、対角線上の1輪に使います。
例)右前タイヤをジャッキアップする⇒左後ろタイヤに輪止めをかける。

最低1つでも大丈夫ですが、2つあると安心ですね♪
ではジャッキの使い方にいきます。
※色が違いますが同じ使い方です。

まずはじめに、リリースバルブが締まっているか確認します。

レバー(ハンドル)を差し込んで、キコキコ上下させるとジャッキアップできます。

降ろす時は、リリースバルブを反時計周りに少しずつ回します。

アダプターの溝がしっかりジャッキアップポイントに入り込んでいるか確認してから持ち上げてください。
ズレているとポイントが潰れます。
せっかくアダプターを付けた意味がなくなっちゃいますね・・・

こんな感じで上がっていきます。
エマーソンローダウンジャッキはミニバン、SUVに使えるのか?
エマーソンローダウンジャッキは最低位80mm/最高位380mmです。
また、
【最大揚程質量】2.0t
【対応車種】軽自動車~普通自動車・ミニバン・ローダウン車となっています。
試しにボクシー、ステップワゴンに使ってみましたが問題なく使えました。
さらに、たまたまジャガーFペースのタイヤ交換をする機会があったので使ってみました。

👆ジャガーFペース
全高:1,664㎜
全長:4,747㎜
全幅:2,175㎜
車両重量:1,876㎏
最低地上高(標準車高):213㎜
※グレード、オプションなどで多少の違いあり
カヤバシザースジャッキだと最高位まで上げてもタイヤがギリギリ浮きませんでした。
エマーソンローダウンジャッキだと最高位まで上げることでギリギリ交換できました。
ジャッキの下に厚みのある板などを敷けばもう少し余裕があるかもしれませんが、大きめのSUVには向いていないです。
ちなみにSUVも対応しているハイリフトタイプもあります👇

エマーソンローダウンジャッキの不満点「シザースジャッキと比較してみての感想」
シザースジャッキと比較した場合の不満点は、
- 狭い場所で使いずらい
- 重くて移動が大変
- 操作も重い
- ローダウン対応だが「ローダウンの車に使えないかも」
- 収納ケースの使い勝手が悪い
の5つです。
狭い場所で使いずらい

上の画像の通り、シザースジャッキに比べて場所をとります。
富裕層なら広いガレージで悠々と作業できるでしょうが、うちのような狭小住宅ではスペースが限られます。
かと言って道路で作業するのもご近所の目があるし・・・

斜めにして使う手もありますが、この手のタイプはジャッキアップしていくと本体がどんどん前に進みますので車体がズレる可能性もあります。
カヤバ(現マサダ)シザースジャッキならエマーソンローダウンの半分のスペースで済みます。
移動させる時に愛車にぶつけたりしたらショックですよね💦
一方マサダシザースジャッキなら車に積んでおくこともできるサイズ感です。
重くて移動が大変

エマーソンローダウンジャッキの本体重量は12㎏、ハンドルを合わせると13.6㎏です。
2リッターのペットボトル6本以上の重さです。
一方、マサダのシザースジャッキは重量5.9kg。
めちゃくちゃ軽いわけではありませんが、ひ弱な僕でも片手で楽々持てます。
「いやいや、持ち運ぶことなんてないし」
と思うかもしれませんが、
前輪⇒後輪、右⇒左というわずかな移動も億劫になるような重さです。
また、ジャッキアップポイントにちょうどアダプターがハマるようにする際も重いので微調整が難しいです。
持ち運びが嫌になると結局使わなくなって、そのうちホコリをかぶって、車庫の置物と化します。
ハンドルの操作が重い

ハンドル操作とは、レバーを上下に動かす動作のことです。
シザースジャッキのほうは結構軽い力でグイグイ上がっていくのですが・・・

エマーソンローダウンジャッキのほうは、なんか重たいです。
ハンドルバーが長いから軽い力で済むはずなのですが、なんか重たい。
どうしてかわかりませんが、グイグイ上がってくれないです
ローダウン対応だが「ローダウンの車に使えないかも」

エマーソンローダウンジャッキはサイド掛けアダプターを付けても最低位が9.7~9.8㎝です。(通常装備の支持台なら8㎝)
シザースジャッキと比べると圧倒的に低いです。

シザースジャッキが入らない僕のマイカーでも👇

エマーソンローダウンジャッキなら・・・入りました!!
ところが、、、

ジャッキアップしていくと、ジャッキアップポイントにアダプターが掛かる前に、本体レバーがサイドステップに当たってしまいました💦
車高を下げている人はサイドステップ等のエアロパーツを付けていらっしゃると思うので、ローダウン対応ですが「ローダウンの車に使えないかも」です。
収納ケースの使い勝手が悪い

付属ケースの留める部分がペナペナです。
もはや留めることは考えていないようです。
なので勝手に蓋が半開きになります。

また、付属の取っ手を付けたままケースに入れると蓋が閉まりません。
かと言って取っ手を付けないと持ち運びが大変です。
以上の5つの不満点を考慮すると、
「タイヤ交換にはシザースジャッキの方が使いやすい」という結論になりました。
マサダシザースジャッキの種類と評判
マサダシザースジャッキは「MSJ-850」と「MSJ-1000」の2種類あります。
※その他ケースが黒いDPJ-850DX、DPJ-1000DXなどもあり
出典:マサダ電子カタログ
基本性能は同じですが、最大使用荷重と使用車両重量などが変わってきます。
価格は「MSJ-850」が11,000円前後、「MSJ-1000」はケースなしが14,000円位~です。
※個人的にはMSJ-850(DPJ-850DX)で十分だと思います👇

マサダシザースジャッキの評判
出典:みんカラ
フロアジャッキのサブとして使用…のはずが使いやすいのでこっちがメインになった。
約6㎏とフロアジャッキに比べると軽量、それに加えケースに収まっていることも相まって持ち運びがたいへんラクである。ガレージの無いサンデーメカニックにはこれが地味に効く。「MSJ-850」
ケース付きで保管も手軽。
使い心地は最高です(*´ω`*)
さくさく車高を上げてタイヤ交換もぱっぱとできます!「DPJ-1000DX]
油圧式なので、ほとんど力をかけずに作業できて重宝しています。
4本全てのタイヤを外して作業する必要があるときはフロアジャッキを使用しますが、カースロープを使用したりと手間がかかるので、単に交換だけならコチラのほうが気軽にできます。「MSJ-1000」
上げる際は殆ど力が要らず
下す時は緩め方でスピードの調整が出来ます。やはり危険を伴う作業の工具なので
少々お値段は張りますが
MASADA社製を選びました。「MSJ-850」
概ね評判は良いようですが、
カヤバKYB製に比べるとハンドルバーの差込口の形状が悪く、引っかかりがあるとのことです。
それ以外はカヤバよりも進化している部分もあるようです。
まとめ:フロアジャッキと比べたら「シザースジャッキの圧勝」

今回はエマーソンローダウンジャッキとカヤバシザースジャッキを比較しました。
「軽自動車、普通車のタイヤ交換に使うならシザースジャッキが圧倒的に使いやすい」という結論になりました。
理由は、
- 狭い場所で使いずらい
- 重くて移動が大変
- 操作も重い
- ローダウン対応だが「ローダウンの車に使えないかも」
- 収納ケースの使い勝手が悪い
です。
購入したエマーソンローダウンジャッキは「ヤフオク!」に出そうと思います。
タイヤ交換が楽々スピーディーになるインパクトレンチ👇
→Abedenのインパクトレンチでタイヤ交換は出来る?バッテリーと充電器もまとめてレビュー