メンタルヘルス

時間があり過ぎて虚しくなる場合の対処法「自分の時間は3.5時間がベスト」

「あ~今日も忙しかった!自分の時間なんて全然ないよ~!」

毎日、仕事や家事、いろんな「やらなきゃいけないこと」に追われて、気づけばあっという間に一日が終わってる…。

私たちにとって、「自由な時間」は、砂漠の中のオアシスのように貴重です。

でもね、ちょっと想像してください。

もし、急にぽっかりと時間が空いたら…?

例えば、「今日は一日、何してもいいよ!」って言われたら、あなたは心から「やったー!」って喜べるでしょうか。

もちろん、最初のうちは嬉しいかもしれません。

「溜まってたドラマを一気見しよう!」

「気になってたカフェに行ってみようかな♪」

なんて、ワクワクする計画が頭に浮かぶはずです。

でも、もしそんな自由な時間が毎日、毎日続いたらどうなるでしょう…?

こんな研究結果が報告されています👇

「1日のうちで自由な時間が2時間未満だとストレスを感じるけど、5時間以上だと虚しさを感じる」

自由な時間は少なくてもダメだし、多すぎてもダメだよという感じの研究です。

今回は、

・自由時間と幸福感の関係

・時間があり過ぎて虚しくなる場合の対処法

についてお話していきます。

時間を持て余してなんだかモヤモヤしちゃう…そんなあなたが、心地よい「自分時間」を見つけるためのヒントをお届けできたら嬉しいです。

やはりツラい!自由時間が少なすぎるのはストレス

まず、自由時間が少なすぎることの辛さ。

これはもう、多くの人が実感していることですよね。

毎日が「やらなきゃいけないこと」でパンパンだと、心も体も休まる暇がありません。

まるで、ずーっと全力疾走しているような状態です。

息切れしちゃうし、心にも余裕がなくなって、イライラしたり、落ち込んだり…全然いいことがありません。

心理学の学術雑誌「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された研究でも、このことが示されています。

1日の自由時間が約2時間未満と少ない人々は、より多くのストレスを感じ、主観的な幸福度が低い傾向が見られました。

研究者たちは、この原因を「時間に追われることによる心理的圧迫感」だと考えているそうです。

まさに、私たちが日々感じている「時間がなーい!」という焦りが、確実に心に影響を与えているということなんですね。

仕事での責任が増えたり、結婚や出産といったライフステージの変化があったり、キャリアもプライベートも充実させたい!って思うけど、現実はなかなかそうもいきません。

「本当はもっとスキルアップのために勉強したいのに」

「趣味の時間も楽しみたいけど、そんな余裕ないし」

「ゆっくりお風呂に浸かる時間すら、贅沢に感じる…」

こんなふうに、「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」のギャップが大きくなると、どんどんストレスが溜まっていってしまうのは、研究結果を見ても納得ですよね。

自由時間が多すぎると虚しくなる ~幸福度の「逆U字カーブ」とは~

「えー、自由時間が多いなんて羨ましい限りだよ!」

そう思う人もいるかもしれません。

確かに、時間に追われる毎日から解放されたら、最初は天国のように感じるでしょう。

でも、ここからが今回の本題です。

実は、先ほどのシャリフ氏らの研究では、もっと興味深いことがわかったんです。

それは、自由時間が増えるにつれて幸福度も上がるけれど、ある一定のポイントを超えると、逆に幸福度が下がり始めてしまうという現象です。

グラフにすると、まるで「逆さまのUの字」のようなカーブを描くことから、「逆U字型の関係」と呼ばれたりもします。

具体的には、1日の自由時間がおおよそ2時間くらいまでは幸福度がグンと上がるものの、それを超えて5時間以上になると、だんだんと幸福度が低下していく傾向が見られたそうです。

つまり、「自由時間は多ければ多いほどハッピー!」というわけではなかったんですね。

あり余る自由時間が「虚しさ」に変わる理由とは?

では、どうして自由時間が多すぎると、私たちは虚しさを感じてしまうのでしょうか?研究では、いくつかの可能性が示唆されています。

❶ 生産性の感覚の低下:

「今日は何かを生み出せた」「何かを達成できた」という感覚は、私たちの満足感に繋がります。

でも、自由時間が多すぎると、何もしない時間が増え、「自分は何も生産的なことをしていないんじゃないか…」と感じやすくなります。


❷ 目的意識の希薄化:

忙しい毎日の中では、「これを終わらせたら、あれをしよう!」という短期的な目標がたくさんありますよね。

でも、時間がたっぷりあると、何を目標にしたらいいのか、何のために時間を使ったらいいのか、見失いがちになります。

その結果、「自分は何のためにいるんだろう…」なんて、ちょっぴり哲学的な虚しさを感じてしまうのかもしれません。


❸ 何をして良いか分からず、時間を持て余してしまう感覚:

選択肢が多すぎるのも、かえって悩ましいものです。

いざ「好きなことをしていいよ」と言われても、何をしたらいいのかわからず、結局ダラダラと過ごしてしまい、「あぁ、また時間を無駄にしちゃった…」と後悔する。

この「持て余し感」が、虚しさの原因になることもあります。

例えば、楽しみにしていた予定が急にキャンセルになって、丸一日ぽっかり時間が空いてしまったとします。

最初のうちは、「ラッキー!何をしようかな?」とウキウキするかもしれません。

でも、いざとなると何をしたらいいかわからなくて、結局スマホを眺めているうちに夕方になってしまい、「結局今日も何も有意義なことができなかったな…」と、どっと疲れと虚しさが押し寄せてくる。

こんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか。

1日3.5時間がベスト「自由時間のスイートスポット」

「じゃあ、結局どれくらいの自由時間がベストなの?」ということですが、

研究によると、幸福度との関連で言えば、1日の自由時間は少なすぎず多すぎない、だいたい2時間から5時間程度が良いことが示唆されています。

ざっくり言うと、1日3.5時間程度の自由時間が、極端に少ない場合や多い場合に比べて、より高い幸福感と関連していたそうです。

もちろん、これはあくまで平均的な目安です。

人によって、あるいはその日の状況によって、「ちょうどいい」と感じる時間は変わってきます。

ですが、だいたい1日3.5時間を目安に調整すれば、ストレスもなく、虚しさも感じずに過ごせるスイートスポットに入る確率が高まります。

虚しさを充実感に変えるには?自由時間は「量」と「質」が大事

もしあなたが、「自由な時間が多すぎて、なんだか虚しいな…」と感じることがあるなら、どうすればいいのでしょうか?

実は、先ほどの研究では、もう一つ非常に重要なことが明らかになっています。

それは、自由時間の「量」だけでなく、「質」も幸福度に大きく影響するということ。

つまり、たとえ自由時間が5時間以上とたっぷりあったとしても、その過ごし方次第で、虚しさを感じにくくすることができるんです。

研究によると、自由時間が非常に多い場合でも、その時間を「生産的な活動」や「社会的な活動」に費やしている場合は、幸福度の低下が和らいだり、あるいは幸福度が維持されたりすることが示されました。

「生産的な活動」とは?

例えば、趣味に没頭する、運動する、ボランティア活動に参加する、新しいことを学ぶ、何かを創作するなど、自分自身が「何かを生み出している」「成長している」と感じられるような活動です。


「社会的な活動」とは?

友人や家族、大切な人と一緒に過ごす時間のことです。

誰かと繋がっている感覚は、心の安定にとってとても大切ですよね。

一方で、テレビをただ漫然と見続けたり、目的もなくSNSをスクロールし続けたりといった「非生産的な活動」に多くの自由時間を費やすと、幸福感が低下する傾向が見られたそうです。

最後に時間を持て余して虚しさを感じやすいあなたが、充実感を得るための解決策をお話しします。

時間があり過ぎて虚しくなる場合の対処法

元のセクションで触れたように、自由時間が多すぎると虚しさを感じることがあります。

これは、やることがなかったり、時間にメリハリがなかったりすることが原因の一つです。

そこで、時間を上手に管理し、事前に準備しておくことが大切になります。

以下に、具体的な対処法を紹介します。

❶ 自由時間を「最適範囲」に調整する

自由な時間が5時間を超えそうなら、意識的に予定を入れてください。

友人や家族と会う約束をする、習い事を入れる、普段やらない少し手間のかかる家事や用事を設定するなどです。

「やること」をスケジュールに組み込むことで、自由時間の絶対量をコントロールします。

❷「自由時間ができたらやることリスト」を事前に作っておく

普段から、「自由な時間ができたらこれをやりたいな」と思うことをリストアップしておきましょう。

読みたい本、見たい映画、行きたい場所、学びたいこと、連絡したい友人、片付けたい場所、試したいレシピ、やりたい運動など、大小さまざまな「やりたいこと」を書き出しておきます。

できれば優先順位もつけておきます。

❸ やることリストの中から1つだけ決めてすぐにとりかかる

まとまった自由時間ができると、「あれもしたい、これもしたい、もっともっとしたい!」となります。

やりたいことが多すぎて、何から手を付けていいかわからず、結局悩んでいるうちにやる気がなくなった。

そんな状態に陥ることが多いはずです。

そうならない為に、あらかじめ作っておいたリストの中から1個だけ決めて、すぐにとりかかってください。

自由な時間に対してすぐ終わってしまいそうなものでもOKです。

すぐに終わったらまた別のやりたいことに取り掛かればいいのです。

あれこれ考えるより、とりあえず1つのことに取り掛かれば気分が乗ってきます。

勢いがついて、2個3個とこなすことができるのです。

❹ 迷ったら掃除・洗濯・草むしり

何をすればいいか、どうしてもわからない時はとりあえず「掃除」「洗濯」「草むしり」をしましょう。

これはスポーツの準備運動みたいなものです。

なのでどれも軽い感じにしてください。

・リビングだけ掃除機をかける、

・Tシャツだけ洗濯する、

・庭の雑草を30本だけむしる

など。

こういう単純作業は無心で行えるため、マインドフルネス効果があります。

身体を先に動かすとエンジンがかかり、ホントにやりたいことが浮かんできてスムーズに取り掛かることができます。

❺ あえてダラダラ過ごすことも大切

目的もなくSNSや動画を見たり、漫然とTVを見て過ごしてしまうと、「貴重な時間をムダに溶かしてしまった…」と自己嫌悪に陥ります。

ですが、「今日はあえてダラダラ過ごす」ということを目的にすると罪悪感は無くなり、虚しくなることもありません。

身体が疲れているのに、「せっかく自由な時間ができたから有意義に過ごさなきゃ!」と張り切る必要はないのです。

今日は積極的にダラダラと怠惰に過ごして疲れをとるんだ!

と思えば、それは立派な「質の高い時間の使い方」です。

まとめ:心地よい自分時間をデザインする

自由な時間が少なすぎても、多すぎても、なんだか心が不安定になってしまう…それは、私たちが「自分にとってちょうどいいバランス」と「質の高い時間の過ごし方」を求めている証拠なのかもしれません。

大切なのは、時間の「量」に一喜一憂するのではなく、その「質」を高めていくこと。

そして、自分にとって本当に心地よい時間の過ごし方を見つけていくことです。

時には、何もしない自分を許してあげることも大切です。

時には、小さな一歩を踏み出して、新しい「好き」を見つけるのも大事です。

そうやって、少しずつ自分だけの「心地よい自分時間」をデザインしていけたら素敵ですよね。

もし今、あなたが時間を持て余して虚しさを感じているとしても、それはあなたがダメだからではありません。

ただ、心と時間の使い方のバランスが、ちょっとだけズレてしまっているだけです。

あなたは一人ではありません。

一緒に、心満たされる毎日を見つけていきましょうね!

ここまで読み進めても「気持ちが軽くならない」という人は、一番下のコメント欄に自由に書き込んでくださいね。

※みなさんのコメントには一つ一つじっくり時間をかけて読ませて頂き、丁寧に返信したいと思っています。

そのため時間がかかることがありますのでご了承ください。

また、返信してもみなさんのところに通知がいく訳ではありませんので、お手数ですがもう一度このページを開いてご確認ください。

よろしくお願いいたします ~カウンセラー「K」~

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