うつ病はとにかく辛くて苦しいです。
今うつ病になっている方の中にも、一日中辛い思いをしている人は多いのではないでしょうか?
うつ病になると病気の症状だけでなく、色んな辛さや苦しさに襲われます。
しかもこんなに苦しんでいるのに、周りの人には中々理解されません。
そればかりか、
「気持ちの問題でしょ?」
「怠けだよ」
と心無いことを言われたり、
「あの人ちょっとおかしくなったんだ」
「頭のおかしい人とは話ができない」
と差別や偏見を受けることもあります。
うつ病は辛い症状以外にも苦痛がたくさんあるんです。
こんな状態のままでは改善なんてとても無理です。
治療の第一歩は「辛さ、苦しさ」を減らすことです。
そこでこのページでは、「あなたの苦痛を少しでも減らす為にやって欲しいこと」を紹介していきます。
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Contents
何が辛いのかを整理しよう

うつ病では、無気力や身体が鉛のようにだるくなるといった症状でとても辛いです。
さらに、そのような「何もできない自分」に嫌気がさして苦しむことも多いです。
また、うつ病が長期化すると、
「本当に治るのだろうか?」
「こんな状態で生活していけるのか(お金)」
という不安も出てきます。
しかもそれだけではありません。
冒頭でも書きましたが、うつ病の症状は周りの人に理解されにくいです。
世の中にうつ病が認知されてきたとは言え、症状や病状を正しく理解している人はあまりいません。
いまだに「甘え」「気持ちが弱い」「怠け病」など、縄文時代のような考え方の人も少なくないですし、家族からも理解を得らないケースもあります。
周りの理解不足、心無い言葉をあびせられることで苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。
これら様々な辛さや苦しさが、”ごちゃ混ぜ”になって襲ってくるのですから、それは耐え難いものです。
そこでまずやって頂きたいのが、「今あなたにとって何が辛いのか」を整理することです。
実は症状そのものよりも、
① 何もできなくなってしまった自分を悲観する気持ち
② 周りの無理解、プレッシャー、心無い言葉によるストレス
③ 将来への不安
という部分で苦しんでいる場合がとても多いのです。
症状自体の辛さは病気が良くならないと消えませんが、
上の①、②、③はあなたの考え方を変えることで少なくできたり、完全になくすことも可能です。
辛さや苦しさをたくさん感じていては、うつ病は改善しません。
逆に辛さというストレスを減らすことで、病気の治療に専念できて回復を早めます。
ですので、まずはあなたが何に対して苦しんでいるのかをきちんと整理してください。
可能なら紙に書き出してみましょう。
頭の中で考えるとごちゃごちゃしますが、紙に書き出すだけですっきりします。
そして上の①、②、③に当てはまるものが多かった人は、あなたの考え方を変える必要があります。
次はその方法をみていきましょう。
「何もできない」のではない

うつ病になると動きたくても身体が思うように動きませんよね。
現段階で原因ははっきりわかりませんが、脳内物質の量や伝達、脳自体の働きが悪くなっていると考えられています。
気持ちの問題などではありませんので、どうすることもできません。
布団から出られない、
部屋から出られない、
外にもいけない、
着替えもできない、
食事もできない、
できない、できない…
もうできないことだらけです。
そんな「何もできない自分」に腹が立ったり、がっかりしたり、悲観的になってしまうのは仕方ありません。
でもあなたは「何できない」わけでも「何もしていない」わけでもないんです。
呼吸もしていますし、代謝もしています。
だから何もできないという考えはやめましょう。
病気の前は何でもできたのに、今は何もできないってこと…
はい、その通りです。
でも病気だからできなくて当たり前ですよ。
そして今は病気の治療中なんです。
「何もできない」のではなく、
「治療をしている」状態なのです。
ですので、まずはしっかり身体を休めてください♪
どうしても動けない時期は無理をしなくても大丈夫です。
脳の回復と共に、少しずつ意欲が出てきます。
その時期が来たら徐々に回復のためのトレーニングをしていきましょう。
(※トレーニングについての記事は後日アップします)
「できていること」に目を向ける

先ほど「呼吸もしていますし、代謝もしています」と言いましたが、少しでもできていることに目を向けるのが大切です。
・1日に1回でも布団から出ることができた✨
・窓を開けて外の空気を吸うことができた✨
・一行だけ本が読めた✨
など、何でもいいです。
些細なことでも、❝できたこと❞ ❝できていること❞を見つけてください。
そして、
と、声に出して自分に言い聞かせてあげましょう。
自分の話した言葉を聞くことで、脳にプラスのフィードバックがされて自信に変わります。
そして、小さな自信を積み重ねることが病気の回復を早めるのです♪
周りの理解は期待しない、雑音は気にしない

うつ病はレントゲンや血液検査など、目で見てわかったり、数値で説明できるものではありません。
あなたがいくら病気の症状苦しんでいても、誰かに理解してもらうのは難しいです。
私の経験上ですが、
「家族に対して、病院の先生の口から説明してもらう」
という方法もあまり効果はないように思えます。
ですので、はじめから「誰かにわかってもらう」のは期待しないほうがいいです。
むしろ辛さをわかってくれたり、根気よく支えてくれる人がいるのは超ラッキーなことだと思ってください。
また、
「気持ちが弱いから病気が治らないだ」
「いつまでも怠けているな」
といった、心ない言葉をぶつけられることも普通にあります。
本当に苦しんだ経験がない人間は、平気でこんなことを言えるのです。
いちいち真に受けていては、あなたの心がもちません。
そのような事は、言わせておけばいいのです。
聞き流してください。
あっ、でも聞き流してもダメかもしれませんね。
スピードラーニングみたいに、聞き流しているうちに余計覚えてしまうかも。
というのは冗談ですが、
雑音が耳に入らないように、避難することが大事です。
今は病気を治すことが先決!
あなたにとってマイナスになる言葉かけは全てミュートしましょう♪
解決できる不安はすぐに対策する。でも「解決できない不安は考えても仕方がない」

例えばうつ病で会社を休んだり、仕事を辞めた方はお金のことが心配になりますよね?
「お金のことが心配で治療に専念できない」という人は多いです。
うつ病で休職する場合は傷病手当金を受けることができます。
また、そのまま病気が治らず退職する場合は、雇用保険の基本手当(失業給付)を受けることができます。
手続きについては、勤めている会社の事務や病院のケースワーカー、健康保険協会に相談すれば丁寧に教えてくれます。
このような「解決できる問題」については、すぐに確認して不安を解消しておきましょう。
しかしながら、どんなに考えても解決しない不安はあります。
「この先本当に病気が治るのか?」
「このままどんどん悪くなっていくんじゃないか?」
このようなことはいくら考えても答えは出ず、考えたからと言って良い方向に進みません。
そればかりか脳に悪い影響を及ぼします。
あなたが今不安に思っていることは事実ではありませんよね?
なるかもしれないし、ならないかもしれない。
ですが、脳はそれを判断できません。
あなたがいつも「治らないかもしれない」と思っていたら、本当に治らない事実と思い込んでしまうのです。
その反対に、
本当は思っていなくても「必ずいい方向になる」と言い聞かせているうちに、不安というのはなくなっていきます。
不安はストレスです。
交感神経を無駄に興奮させ、身体・脳に悪い影響を及ぼします。
先のことに不安を感じるのはデメリットしかありません。
無理に前向きに考えろとは言いませんが、少なくても先のことを心配するのはやめましょう。
まとめ:いかに「辛さ・苦しさ」を減らすかが回復の鍵になる

病気になったのは、あなたに落ち度があったわけではありません。
それなのに酷い症状を抱えてとても辛いと思います。
それだけでも大変なのに、
周りの人や先の不安のせいで余計に苦しくなってしまっては病気は良くなりません。
あなたの辛さや苦しさがどこから来るものなのかを整理し、
考え方次第でなくせるものがあれば、なくしてしまいましょう。
もちろん考え方を変えるだけで病気が良くなるとは言いません。
でも常に「辛さ=ストレス」を持っていたら回復していかないのは明らかです。
理論的な治療を実践しながら、自分の考えを変えていくことで病気を確実に改善し、再発を防ぐことにつながります。
あなた自身のために、ぜひ実践してみてください。
正しいことをコツコツ行っていれば必ず成果は出ます!
焦ることなく今できることを続けていきましょう。
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フリーランスカウンセラー:「K」
病院での臨床経験は約20年。
自身も重度のうつで3年間寝たきり生活を経験。
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幼い頃からずっと犬と暮らす愛犬家です♪
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シリーズ~うつ病~ 👇
→PART1.うつ病が治らない人の特徴。コレをやっている人は永遠に治りません
→PART3.うつの正しい過ごし方「テレビを観てゴロゴロしてたら絶望的!治す為に必要なのはコレ」
こちらも合わせてご覧ください👇
→健康な人が抗うつ剤を飲んだらヤバい?「メリットなし。危険なだけ」
→病院のカウンセリングは意味がない?お金と時間の無駄になる3つの理由
苦しいです
コメントありがとうございます。
独りで悩まずにどんなことが苦しいのかお話してみて下さいね。
ありがとうございます。
うつ病を治療中2ヶ月です。
抗うつ剤と抗不安薬を服薬しています。
効果がなかなか見えず焦りがあるのと、
興味や意欲がない為、日が長く長くしかたありません。主婦ですが家事もままならず、
何も手につかず、の状態で、暑さのせいもあるのでしょうが、少し前より悪化さえしているように感じます。
また、どうしても、無駄だと思いながら、すぐ過去の元気だった自分を思い出し
落ち込んでしまいます、
元気なら今ごろ夏を満喫できているのに、など
きっと病気を受け入れることができず
覚悟もない為だと思っています。
しかし早く治したいのです。
喜怒哀楽の感情が無くなり、それが一番辛いです。
なるほど、治療2か月でお薬の効果がなかなか感じられずに焦りがあるのですね。
何もできずに1日を過ごすのは誰でも辛いことです。
ゆっくり休んでいればいいと言われても、何もできずにじっとしているのは非常に苦痛です。
元気だった頃と、うつになってしまった現在では世界が違って見えたり、自分が自分じゃないように感じたり・・・
周りの健康な人達が羨ましく思えたり、恨めしい気分になるかもしれません。
もしかしたら自分はずっとこのまま、元に戻ることができないんじゃないか?
そんな不安もあるのではないでしょうか?
だから早く治したい気持ちはとてもよくわかります。
ですが治るスピードは人それぞれですし、2か月経ったから、3か月経ったからなど、決まった時間で治る訳ではありません。
とにかく焦らないことが重要です。
焦りはストレスになって、余計に自分を責めたり、ネガティブな感情を生み出してしまいます。
焦っても1つもメリットがないんです。
それに今は何もできずに不安で不安で仕方ないかもしれませんが、改善すればまた元気だった頃の自分に戻れます。
何もしない時間がとても無駄な気がするかもしれませんが、
元気になったらいくらでも取り戻せますよ。
病気になったのは今まで頑張り過ぎたからです。
この機会に自分の脳や体を十分にいたわってあげてくださいね。
今やるべきことは、
・何が辛いのか?何ができて、何ができないのか?
を冷静に見つめなおして、
・無理しなくてもできることだけをする
・できないことは他人に任せる
ことを徹底し、
病気以外の原因で辛かったりストレスになることをできるだけ減らしてください。
病気が原因での苦しさは症状が改善すれば自然に良くなりますよ。
まさに、これですね。私も、抗うつ薬と安定剤と睡眠薬とビオフェルミンとセレキノンを、精神科で、処方され、1ヶ月と1日たちましたが。改善されません。
もともと、下痢が3ヶ月続いたせいでもありますが。今は、無気力と便秘に悩んでますが。どの薬から減らせば良いのか、迷っています。
もも缶さん、コメントありがとうございます。
人によって改善するまでの時間は違いますので、焦らなくても大丈夫です。
お住まいの地域にもよりますが冬季は日照時間が短くうつ傾向になりやすいこともあります。
主治医の治療方針もあるので次回の変薬のタイミングに相談するのがいいと思います。
偶然ふと目に止まって記事を読ませていただきました。抗不安薬→鬱診断と共に休職し抗うつ薬飲み始めたのは2年前、今は抗不安薬、抗うつ薬、睡眠導入剤と服用しつつ仕事には戻っています。仕事が忙しく薬を切らしてしまった時に目眩が酷く、それ以降薬を切らすことが怖く、また現状維持で服薬して行きましょうと医者から言われています。包丁振り回してしまってから半年…薬を減らしたいと思う一方で不安も強くあり季節の変わり目は特に起伏が激しいように感じてしまっています。
今回の記事を見ていくつかスクショして普段から読み直そうと思いました。焦りばかりがありますが少しずつやっていこうと思えました。ありがとうございました。