メンタルヘルス

パキシルで太るのは本当?リフレックスは?副作用で太る抗うつ剤と対処法

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今回のテーマは『パキシルで太るのは本当?リフレックスは?副作用で太る抗うつ剤と対処法』です。

 

うつ病と言うと食欲が落ちて痩せてしまうようなイメージがあります。

しかし抗うつ剤を飲んでから急に太ってしまうという人は少なくありません。

 

薬なんてカロリーがないんだから太るはずない!
結局は食べすぎで動かないから薬のせいにしている!

と厳しい意見を言う人もいます。

 

ですが、本人がいくら気を付けていても太ってしまうこともあるんです。

 

確かに全く太らない人や逆に体重が減る人もいますので一概には言えませんが、基本的に抗うつ薬を飲むと体重が増えやすい状況になります。

 

それなのに家族・職場の人・知人から心無い言葉をかけられるケースもあります。

でもあなたは気にすることはありません。

薬の副作用で太りやすくなっているのです。

 

そこでこのページでは、

「なぜ抗うつ薬で太るのか?」

「どんな薬が太りやすいのか?」

について説明し、

抗うつ薬で太った時の対処法」についてご紹介します。

 

☑すぐに見たい項目がある人は下のContentsから選んでください。

 

なぜ抗うつ剤で太りやすくなるのか?

うつ病の治療に使われる抗うつ剤や非定型抗精神病薬の中には、体重を増加させるものがあります。

 

ではなぜ太りやすくなるのか?

 

ざっくり言うと、それらの薬には抗ヒスタミン作用があるからです。

 

抗ヒスタミン作用があると、食欲を抑える満腹中枢への刺激がなくなり食欲が増進してしまいます。

お腹がいっぱいになりにくいので食べすぎてしまう訳ですね。

ですのでこういったお薬の説明書には、副作用の項目を見ると”体重増加”と書いてあります。

 

でも他にも原因があります。

 

抗うつ剤を飲むと眠くなりませんか?

眠気も副作用の一つですが、眠くなることで身体を休める効果があります。

でも眠くなると活動量は少なくなってしまいますよね。

その分消費エネルギーが減りますので、当然太りやすくなります。

 

また、うつの症状が重い時には痩せてしまったのに、

抗うつ薬を飲むことで気分が安定し、食欲がアップして太る人もいます。

 

その他にも、薬の副作用の便秘で体重が増える場合もあります。

 

以上のことをまとめると、

・薬の抗ヒスタミン作用で満腹を感じにくくなって食べ過ぎてしまう

・薬によって活動量が落ち、消費エネルギーが減る

・薬で気分が安定したことで食欲が増す

・薬の副作用で便秘になりがちになる

という理由で太りやすくなるのです。

 



太りやすい抗うつ剤の種類は?

抗うつ剤の中で太りやすいのは以下のものですが、特にリフレックス、トリプタノールは体重増加への影響が強いです。

また、パキシルも太りやすい薬と言われています。

実際に「パキシル太ったんです…」という方は多いです。

 

太りやすい抗うつ薬

三環系抗うつ薬:トリプタノール

四環系抗うつ薬:ルジオミール

SSRI:パキシル

Nassa:リフレックス

 

うつ病には抗うつ剤の他に、非定型抗精神病薬が使われることもあります。

その中のジプレキサは体重増加への影響が大きく、糖尿病のリスクや脂質代謝異常のリスクも上がるので、持病がある方は注意が必要です。

 

抗うつ剤で太ってしまったらどうすればいいの?

まずは主治医に相談する

いくらうつ病の治療とは言え、体重や体型が気になる方は多いと思います。

薬が影響しているなら何とかしたいですよね。

 

そんな時はまず、

「食欲が出すぎて困っているんです」

と主治医に相談してみましょう。

リフレックスの場合は他に代用できるものがありませんが、その他の薬では別のものに変更してくれるかもしれません。

ただし!

中には、

そんなことで薬が変えられるか!

と激怒する医者もいますので注意してください。

 

医者との関係が険悪にならないように、

「薬のせいで太ったんです」

と直接的に言わず、

「食欲を抑えきれなくて困っています、何とかならないでしょうか?」

とオブラートに包んだ感じで、相談したほうがいいと思います♪

 

しばらく様子をみる

精神薬による体重増加は一過性の場合があります。

ある程度の期間だけ体重が増えていき、それ以降は変わらないことが多いです。

 

もしも急激に太った訳でもなく、うつの病状が安定しているなら薬は変更しない方がいいです。

適度な運動と食生活の見直しをしながら様子をみてください。

 

それでも「ずっと体重が増え続けて困る」という場合は主治医に相談しましょう。

 



積極的に運動する

え~、運動するの~

と拒否反応を示す人も多いかと思いますが、

やっぱり運動は大事です。

 

週に3回以上の有酸素運動をすると「うつ病を改善する効果がある」ことがわかっています。

さらに薬だけの治療よりも、運動をした方が再発を防げるというデータもあります。

 

長い時間運動するのが嫌いな人は、短時間の筋トレでも大丈夫です。

筋トレをすると、やる気がアップするホルモンが出ます。

 

有酸素運動でも筋トレも嫌だな~という方は👇

部屋の掃除

がおすすめです。

 

ゴミを捨てる、掃除機をかける、床を磨く、整理整頓する。

これだけで結構な運動になりますし、部屋がすっきりするとメンタルが安定する効果もあります。

これは信じなくてもいのですが👇

金運もアップしていきますよ!

 

はじめからたくさん運動するのは無理だと思いますので、なるべく身体を動かす習慣をつけましょう。

 

カップラーメンや菓子パンは太る

うつ病になると食事を作るのが面倒になり、カップ麺や菓子パンで済ませる方が多いです。

こういった炭水化物メインの食事は血糖値が急上昇します。

血糖値が上がると糖質が余分な脂肪になりやすいです。

さらに👇

急に血糖値が上がると眠気に襲われて横になる

寝る

血糖値が急に下がる

すぐお腹がすく

また食べる

という繰り返しになり、どんどん太ります。

 

それにうつ病の改善には栄養がとても重要です。

カップ麺や菓子パンばかり食べている人はうつ病が治りにくいです。

肉、魚などのタンパク質をたっぷり食べる必要があります。

 

かと言って、調子が悪い状態で自炊するのは難しいですよね💦

そんな時に使って欲しいのがプロテインです。

 

プロテインは1回飲むと約30gのタンパク質が摂れます。

体重50㎏の人なら2回飲めば1日のタンパク質量を摂取できます。

 

プロテインは腹持ちもいいので自然と間食が減って余分な糖質やカロリーを抑える効果もあります。

しかも最近のプロテインは美味しい。

例えば、

  • 朝食をプロテインに置き換える
  • 朝食と昼食をプロテインに置き換える

という感じで飲めば比較的ラクに体重が落ちます。

怪しいダイエット食品を高いお金で買うよりずっとコスパがよくて確実です。

僕も飲んでいて、みなさんにすすめているのがこれです👇

 

タンパク質が十分に満たされてくると、自然に元気が出てきます。

少し元気になってきたら自分で料理することをおすすめします。

 

最近の研究では脳を健康にする活動として「料理」が一番良いとされています。

 

色んな調味料の香りがいい刺激になり、食材をリズムよく切ることでセロトニンがたくさん出るからです。

また料理は次の工程を考えながら行う活動なので脳の活性化を促進します。

 

料理をすることで楽しい気分になった経験がある人もいるのではないでしょうか?

 

それに自分で作ると視覚的に満足するので、食べる前にお腹がいっぱいになることがありますね!

 

ちょっと気分がいい日だけでも自炊してみましょう。

 



まとめ:「抗うつ剤の副作用で太る」は本当。でも対処法はある

副作用のせいで太りやすくなるのは事実です。

決してあなたの責任ではありません。

もしも心無いことを言われても気にしないでくださいね。

 

病状の改善が最優先とは言え、薬のせいで見た目が変わるのは大問題。

健康を害する心配もあります。

医者に薬の調整を頼むのも一つの手段ではありますが、自分が出来る対処法を実践してください。

まずは👇の順番でやってみましょう。

  1. 炭水化物(糖質)よりタンパク質をたっぷり摂る
  2. 元気が出てきたら部屋のお掃除をする
  3. 調子が良くなってきたら外に出て身体を動かす

ハードな運動をする必要は全くありません。

はじめは自然の多い場所で日向ぼっこするだけでもOKです。

うつ病の治療は、正しいことをコツコツ行っていれば必ず成果が出ます。

焦ることなく今できることを続けてくださいね!

 

 

ここまで読み進めて疑問や質問がある方は、一番下のコメント欄に自由に書き込んでください。

※みなさんのコメントには一つ一つじっくり時間をかけて読ませて頂き、丁寧に返信したいと思っています。

そのため時間がかかることがありますのでご了承ください。

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よろしくお願いいたします ~ココロデザイン カウンセラー「K」~

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このコラムを書いた人

フリーランスカウンセラー:「K」

病院での臨床経験は約20年。
自身も重度のうつで3年間寝たきり生活を経験。
現在はフリーのカウンセラーとして活動中。

主にメンタル疾患、職場の悩みなどの相談を解決します。
幼い頃からずっと犬と暮らしている愛犬家です♪

ココロデザインカウンセリングルーム

公式ホームページ⇒https://kokorodesign.asobeba.com/

 

 

シリーズ~うつ病~👇

PART1:うつが治らない人の特徴は?スマホをいじっている人は絶望的?「対処法教えます」

PART2:うつになってしまった「あなたの苦痛を減らす為にやって欲しいこと」

PART3:うつの正しい過ごし方「テレビを観てゴロゴロしてたら絶望的!治す為に必要なのはコレ」

POSTED COMMENT

  1. こみ より:

    パキシルは太りやすいですか?

    • K より:

      パキシルはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類されます。

      SSRIは抗うつ剤の中で特に太りやすいという訳ではないのですが、、、
      なぜかパキシルを飲んでいらっしゃる方の中で「突発的に食欲が増進する」という人が多いです。

      その結果太りやすくなる可能性は十分ありうると言えます。
      実際に患者さんの中でパキシルを飲んでから体重が増えてしまうケースは少なくありませんよ。

      太りやすさをSSRIが+とすると、パキシルは++ぐらいですね。

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