職場の人間関係に問題を抱えている人は沢山います。
数多くの調査がありますが、80%以上の人が「職場の人間関係に悩んでいる」というデータもあります。
また、職場の退職理由が「人間関係の問題」という人の確率はかなり高くなっています。
学校だろうが会社だろうが、ある程度の人数が集まれば「全員の相性がいい」なんてあり得ませんよね~
気の合う人もいれば、相性の悪い人もいる、それが当たり前です。
しかし!
職場の人間関係でもっと深刻な問題を抱えている人が沢山いるのです。
例えばひきこもり状態に陥った原因の3大理由の一つが、
・職場になじめなかった
です。
(他の2つは「病気」「就活失敗」)
出典:「子供・若者白書」2019年版
職場の人間関係に馴染めず、徐々に出社できなくなり、しまいには引きこもってしまうのです。
また、上司のパワハラやいじめでうつ病など病気を発症するケースも少なくありません。
引きこもりやうつ病は1度なってしまうと長引きますし、元気な状態に戻れないことさえあるので非常に深刻です。
「職場になじめない」「パワハラ」というワードが出てきましたが、職場の人間関係の相談で最も多いのが次の2つです。
・職場の人達と馴染めない、居場所がない
・パワハラ、マウンティング、いじめ
職場の人間関係で悩む原因の1つ目が、職場の人達と馴染めない、職場で浮いていて自分の居場所がないというものです。
・上司や同僚と上手くコミュニケーションがとれない
・仲良くなれず、みんなの輪に入れない
・独りぼっちで居場所がない
こういう悩みは結構多いのです。
はじめは「会社に行くの気が乗らない」という程度だったのが、出社できなくなり、次第に引きこもりに発展していくこともあります。
そして、もう1つの『パワハラ、マウンティング、いじめ』は心(実際には脳)に大きなダメージを与えるので非常に深刻な問題となります。
もしあなたがその標的になってしまったら…
理不尽に攻撃してくる上司・同僚・部下。
会社では自分独りで仕事を進めるのは不可能なので、
嫌でもそういう迷惑な人種と一緒に仕事をせざるを得ないのです。
あなたの現在のメンタルでこれらの状況に耐えることはできるでしょうか?
残念なことに職場の人間関係の悩みのせいで、うつ病などの病気になってしまう人は後を絶ちません。
せっかく好きな職種に就いて、毎日楽しく仕事をするはずだったのに、
職場の人間関係のせいで精神的に疲弊し、病気を発症する。
そんなの最悪ですよね?
一度うつ病などの精神疾患を発症したら、回復に時間がかかったり、完全に回復することすら困難なケースもあるのです。
「今の会社が嫌なら転職すればいいじゃないか」
と簡単に言う人もいます。
私自身何度か転職(職場を変わっている)していますし、転職という選択肢はアリだと思っています。
いざとなれば転職できるという状況を作っておけば、かなり気持ちに余裕ができます。
実際に転職活動をしなくても、情報を集めておくだけでも楽になることがあります。
しかしながら、
転職が本当に上手く行くかどうかは、『運』の要素が大きいのが現実です。
なぜなら職場環境の良い会社は、なかなか人が辞めません。
求人を頻繁に出しているのは、新入社員が長続きせずにすぐに辞めてしまう会社です。
ということは、「ハズレ」を引いてしまう可能性が高くなります。
また、新たに設立された会社の求人、業務拡大のための求人などもありますが、次の転職先が理想的な人間関係のところとは限りません。
求人票や面接で、「ウチの企業理念はパワハラOKだから」などと言いません。
結局実際に勤めてみるまでは、その職場の人間関係なんてわからないです。
ですので、現在の会社を辞めて転職を成功させるのは『運』の要素が大きいのです。
転職サイトやエージェントを使って、成功率をわずかでも高める方法もありますが、
「膨大なエネルギーを使って転職したのに、結局新しい職場も馴染めなかった・・・」
という結末を迎える可能性は大です。
したがって、もっと確実に問題を解決したいなら、
「職場の人間関係で悩まないメンタル術」を身に着けるしかありません。
逆に言うと、そのメンタル術を身に着けておけば、どんな職場に行っても上手く立ち回ることができます。
また、今の職場での地位をあげていくことや、転職してキャリアアップする場合にも役立つので、絶対に身に着けたい技術です。
この記事では「職場の人間関係で悩まないメンタルを手に入れる方法」をわかりやすく解説していきます。
ちなみに全然難しいことではありません。
手順通りにやれば誰でも実践できる内容です。
堅苦しく考えないでください。
そして最後まで読んであなたの状況に合わせて活用してくださいね!
☑すぐに見たい項目があれば下のContentsからお選び頂けます。
Contents
職場の人達と馴染めない、居場所がないと感じた時の対処法
「職場の人達と馴染めない、居場所がない」と感じていたら仕事に行くのが嫌になってしまいますよね。
でも安心してください。
職場に馴染めないと感じているのはあなただけではありません。
それに、そもそも馴染む必要すらないということを知ってください。
ここでは職場の人達と馴染めない、居場所がないと感じた時の対処法を順にお話していきます。
あなたにとって職場の人間関係はそれほど重要ではない
出典:『自分でできる対人関係療法』水島広子著、創元社
まずはじめに言っておきたいことですが、
あなたにとって「職場の人間関係」は重要ではありません。
「対人関係療法」では対人関係の三重円という考え方があります。
円のいちばん内側が、「重要な他者」である家族や恋人、親友。
円の2番目が、友人や親戚。
「職業上の人間関係」は円の最も外側の第三層になり、
仕事を進めるうえで支障がなければ、お互いのことをそんなに詳しく知らなくても問題ないという関係です。
もちろん例外はあると思いますが、
あなたにとって職場の人との関係はどれだけ重要ですか?
一番身近な家族や恋人、親友よりも上司や同僚、部下のほうが重要でしょうか?
そんなことはありませんよね。
あなたが悩んだ時に、親身になって話を聞いてくれるのは家族・恋人や親友でしょう。
逆に友だちや恋人が悩んでいたらあなたは親身になって助けますよね。
一番大切にしなければならないのは家族・恋人・親友との関係性です。
それに比べると、職場での人間関係は、仕事を進める上で最低限のコミュニケーションがあれば十分というレベルです。
それ以上に親密に接する必要はありませんし、親密になることで生じるデメリットの方が大きいです。
下手に親密になると相手に過大な信頼や期待をしてしまい、ちょっとしたことで「裏切られた」と感じる原因にもなります。
また、当然その反対のパターンも考えられます。
あまり親密度を深めず、普段から一定の距離を保って接していれば、ぎくしゃくしたり、険悪な雰囲気になることもありません。
相手に期待せず、また相手にも期待を持たせないような一定の距離を保った関係性の方が仕事もスムーズに回ります。
「仲良くしなきゃ」
「嫌われないようにしなきゃ」
と努力することより、
自分のやるべき仕事にエネルギーを集中させて、質と効率をアップさせることの方がもっと重要です。
職場に居場所がないと感じた時の対処法
会社で居場所がないと感じる理由は大まかに次の2つです。
①「職場の人達と馴染めていない感覚」がある場合
②「周りの人に比べて仕事が出来ていない」と感じている場合
一つ目の「職場の人達と馴染めていない感覚」がある場合からお話していきます。
みんなが楽しそうに雑談している輪に入れない、
自分だけ話を振ってもらえない。
そんな時は疎外感を抱き、居場所がない…と思ってしまいますよね。
ですが先ほどもお話したように、別に職場のみんなと必要以上に仲良くならなくてもいいいのです。
そうは言っても他人の雑談は気になるもの。
聞かないようにしても耳に入ってきて、疎外感を抱いてしまうのも無理はありません。
はじめのうちは席をはずして休憩するなどして回避してください。
集中力を高めるトレーニングをすれば、他人の会話など気にせずに自分の仕事をすすめることも可能になります。
みんなの雑談に無駄な時間と労力を使うよりも、さっさと自分の仕事をこなす方がよくないですか?
余った時間は自分の勉強に使ったり、適当に休めば非常に効率的です。
集中力を高めるのに一番有効なのが「マインドフルネス」です。
マインドフルネスを習得すると集中力を高めたり、感情をコントロールできるようになるのでおすすめですよ。
※マインドフルネスのやり方に関しては別の記事で詳しく解説したいと思います。
次に2つ目の「周りの人に比べて仕事が出来ていない」と感じている場合の対処法をお話します。
他の人より仕事が遅い、
他の人は結果を出しているのに、自分だけ成果が出せない。
自分には仕事を振ってもらえない。
人間は自分が必要とされていない、役割が与えられない状況になると、居場所がないような気分に陥ります。
だから自分が他の人より仕事が出来ないと感じている人は「居場所がない」と悩んでしまうのです。
これに対処する方法は、シンプルに他人と比べないことです。
まずあなたに知っておいて欲しいのは、会社で仕事をして給料を得る仕組みです。
例えば自分でパン屋さんを開業したとしましょう。
一生懸命時間をかけて美味しいパンを作ったとしても、お客さんが買ってくれなければお金は入ってきません。
しかし、会社に勤める場合は違います。
きちんと勤務時間を職場で過ごしていればお給料をもらうことができるのです。
要するに、雇用されるというのは自分の時間を切り売りするという仕組みなのです。
つまり手を抜いても、多少サボっていたとしても、休まずに出社さえしていればOKなのです。
「そんなのけしからん!」「不謹慎だ!」
という人もいるかもしれませんが、現実としてそのような仕組みになっています。
実際には、ほぼ全ての人が息抜きしたり、ぼーっとしたり、業務には関係ない時間を作っているはずです。
ですので会社での仕事は、倫理的に問題ない範囲で最低限のことをこなしていれば十分と考えてください。
他の人よりも仕事が遅かったり、成果が出せなくても問題はありません。
あくまでもお給料を出しているのは会社です。
上司や同僚、部下がお金をだす訳ではないのです。
ところで、どうして急にお金の話になったんだと不思議に思われたかもしれませんね。
これにはちゃんと理由があります。
職場の人間関係で悩む人は真面目な人が多いです。
真面目なタイプの人は「給料をもらっているのだから手を抜てはいけない、会社に少しでも貢献しなければならない」と考えています。
つまり給料をもらうことで自分にプレッシャーをかけてしまうのです。
ですので、まずは給料に関する認識を変えて欲しいのです。
仮に他の人より仕事効率が悪かったとしても職場で負い目を感じたり、自信を失う必要はありません。
無理に急いだり、結果を出そうとしてミスをするよりも、ゆっくり正確に作業を進めるほうが大切です。
「ミスをする人」
というレッテルは1度付けられるとなかなか払拭できません。
あなたの職場を思い浮かべてください。
一生懸命頑張ってるのに失敗が多くて文句を言われたり、怒られている人はいませんか?
逆に、
大した仕事もしていないのに目立ったミスがない為に、なぜか評価が高い人っていますよね。
少し話がそれてしまいましたが、出勤さえしていればあなたの居場所がなくなることはありません。
毎日職場に通うのは当たり前に思えますが、実はとても難しいことでなのです。
休まず職場に行けてるだけで十分凄いです。
自信を持ってください。
だから他人と比べて、私は役に立っていないのでは?と心配する必要はありませんよ。
職場のパワハラ・マウンティング・いじめの対処法
職場のパワハラ、マウンティング、いじめは後を絶ちません。
被害者は心に大きな傷を受けます。
しかもその傷はすぐに癒えません。
うつ病や自律神経失調症など、後遺症として何年も何十年も苦しむことすらあります。
ですので、現在パワハラ、マウンティング、いじめを受けて「辛い場合、苦しい場合」はすぐに回避してください。
パワハラ、マウンティング、いじめ(以下全てをパワハラと表記します)を回避する方法は次の3つです。
- パワハラを止めさせる
- 部署を変えてもらう、退職・転職する
- パワハラを受けないように自分を変える
① パワハラを止めさせる
パワハラを止めさせるのは至難の業です。
仮にパワハラを止めさせることができても、会社内での風当りが強くなり、会社に居ずらくなる可能性が高いです。
ですのでこの方法はおススメしません。
基本的に職場のパワハラ問題には誰も関わりたくないです。
関わりたくないというのは、パワハラをしている人にもされている人にもタッチしたくない、ということです。
みんな解決するのが難しいのを知っているからです。
それでもやめさせたいと思うなら次の手順で行ってください。
- パワハラの証拠を集める
- 味方になってくれそうな人を出来るだけ沢山見つけて話しておく
- 「①」と「②」が準備できたら会社のなるべく偉い上司に報告する
「①」と「②」は並行して行っても構いません。
ただし「③」は最後です。
くれぐれもいきなり上司に報告しないようにしてください。
何も知らないで報告されても「本当なのか?」「双方の話を聞かないと判断できない」ということになります。
事情を確認している間に相手がパワハラをやめてしまえば何の証拠もありません。
また、双方の事情を聞かれた場合、話し方が上手い方が信用されます。
事実がどうであれ、話が上手い人が信じられるのです。
たいていパワハラをするような人は悪知恵が働いたり、口が上手いことが多いです。
訴えたあなたが嘘をついていると思われる可能性が高くなります。
そうならない為に、計画的に進める必要があります。
ボイスレコーダーで音声を残す、それが無理ならパワハラを受けた日時と内容を細かく記録したものを書面で残しておくなど、沢山の証拠を集めます。
もしパワハラが原因で不調が出ているなら、病院で診断書を貰っておきます。
また、味方になってくれそうな人がいれば自分がパワハラを受けていることを話しておきます。
相談したり、助けを求める必要はありません。
ただパワハラを受けている、パワハラを受けて悩んでいることを話しておきます。
具体的に何をされているのか?、それでどんな不調になっているのか?を話しておきましょう。
これも証拠と同じ意味合いで、人なので証人ですね。
「①」と「②」が十分集まったところで、なるべく上のポジションにいる上司に報告します。
パワハラをしている人間と仲が良さそうな上司は避けてください。
結局組織に属している人たちは仲間意識が強いです。
事実よりも、自分たちの都合のほうが大事ですのであなたの訴えは簡単に捻じ曲げられてしまいます。
ここまで労力を費やしたとしても、
- 動かぬ証拠
- 正義感の強い同僚たち
- 真剣に向き合ってくれる上司
という条件が揃わなければ、あなたの主張が認められることはありません。
仮にあなたの訴えが認められて、パワハラをやめさせることができたとしても、パワハラをしていた人やその仲間グループの人間から風当たりが強くなります。
結果的に会社に居づらくなってしまうことが殆どです。
間違っても「労働基準監督署」「社労士」などに相談すれば解決すると思わないでください。
会社側がパワハラを認めない限りは何の権限もありません。
話は聞いてくれますが、あなたの味方になってくれるものではないです。
② 部署を変えてもらう、退職・転職する
この対処法はパワハラの元凶からの「避難」になります。
大き目の会社なら部署がいくつかあるので、別の部署に変えてもらえないか相談してみましょう。
交代制の職場なら、曜日や時間がずれるようにシフトを組んでもらうというのも考えられます。
完全に避けられなくても、一緒に過ごす時間をなるべく減らすのは有効な場合もあります。
これらの方法が無理なら、その会社を辞めることを考えます。
「自分は被害者なのに、なぜ自分が辞めなきゃダメなの?」という気持ちは痛いほどわかります。
本当ならばパワハラをするような人間こそ辞めて当然です。
しかしながら現実社会はそうなっていません。
パワハラをしている人が悪く、あなたが被害者というのは紛れもない事実ですが、それよりも大切なのは、その状況から一刻も早く避難することです。
大きな自然災害に巻き込まれたと考えてください。
とにかく逃げて生き延びるのが最優先です。
生き延びればまた別の場所でやり直せます。
「辞めなければならない」とネガティブに捉えず、「もっといい場所を見つけられるチャンス」とプラスに考えて下さい。
しかしながら、今のあなたのままではダメです。
今のままでは新しい職場に移っても再びパワハラ、マウンティング、いじめの被害に遭う確率が高いでしょう。
「パワハラに遭いやすい人」から「パワハラを受けない人」に変わる必要があります。
「パワハラを受けない人」になればどの職場に行っても大丈夫。
自信を持って新しい職場探しをすることができます。
それだけ選択肢が増えるわけですので、自分の夢や希望も叶いやすくなるのです。
③パワハラを受けないように自分を変える
パワハラは「する側」が100%悪いです。
受ける人は被害者です。
これは間違いありません。
ですがどっちがいいとか悪いとか、正しいとか間違っているとか言っていても、被害を食い止めることはできません。
勝ち負けで言ったら不謹慎ですが、
はっきり言って被害に遭った人が負けです。
不条理なことですが、それが私たちの生きている世界なのです。
そしてパワハラを受けても誰も助けてくれない。
これもまた現実です。
まずはそれを受け入れて、パワハラの被害を防ぐことを考えましょう。
誰も助けてくれないのですから、自分のことは自分で守ってください。
パワハラから身を守る最強の方法は回避です。
パワハラに対抗したり、逆にこちらから攻撃をするのではなく回避する。
「パワハラされない人」になることこそが勝利と言えます。
では「パワハラされない人」になる方法をお話ししていきます。
パワハラされる人からパワハラされない人になるための戦略
何度も繰り返しになりますが、パワハラはする側が100%悪いです。
ですがパワハラされた時点で負けなので、されない人になるしかありません。
また、パワハラをするような人間は何があっても変わりません。
だからあなたが変わるしかないのです。
納得できない気持ちはよくわかりますが、そういうルールの中で生きていることを忘れないでください。
ですが「変わるしかない」と言っても、あなたの内面や信念を変える必要はありません。
「本当のあなた」はそのままで、表面的に変わればOK。
別の言い方をすれば役を演じるという感じです。
内面は本当の自分でありながら、会社では「職場専用の自分」を演じる。
この2つの自分を使い分けることが『戦略』なのです。
何だか腹黒い感じがする…
と、気が引けるかもしれません。
でも殆どの人がプライベートと仕事で別の顔を持っています。
常にありのままの自分を出している人などいません。
あなたの周りでみんなと上手くやっている人達も、しれっと使い分けをしているのです。
なのであなたも気兼ねなく職場専用の自分を演じてください。
そして「パワハラされない人」に変わりましょう。
パワハラされない人になれば職場の風景が全く違ったものになるでしょう。
会社に行くのが嫌で眠れなかったり、朝布団から出られないこともなくなります。
パワハラされる人のままでいれば、職場のストレスで身も心も疲れ切って、休日も一日中ぐったり寝たきり。
しまいには身体を壊し、心を病む。
そんな生活とはこれでサヨナラです。
ここからはパワハラされない人になるための3つの戦略をお話しします。
戦略と言っても特別難しいものではなく、どなたでも実践できる方法です。
読むだけでなく、実際に行動に移してくださいね。
※最後に注意点が書いてありますので、必ず読んでください。
戦略1 苦手な人を作らない「気が合うとか合わないとかで区別しない」
ではまず1つ目の戦略です。
職場には色んな人がいます。
話をする前から気が合うとわかる人もいれば、直感的に受け付けない人もいます。
私達は第一印象で苦手意識を感じると、その人に対して無意識に拒否反応を持ってしまいます。
例えば👇
・苦手な人とは緊張して上手く話せないとか、顔がこわばったり、おどおどしたり…
・苦手な人の話し声だけうるさく聞こえて思わず顔をしかめてしまったり…
そんな感じです。
拒否反応を持つと、その人と関わるのが嫌になりますし、そのうち自分の敵に思えてくることさえあります。
拒否反応は自分の中だけならいいのですが、相手にも伝わります。
仮に相手がなんとも思っていなくても、あなたの拒否反応が伝われば嫌な気分になります。
そして同じようにあなたを「気が合わない=敵」と判断するようになるのです。
相手があなたより上の立場であればパワハラに発展するパターンです。
まずは自分から他人を「気が合う、気が合わない」で区別しないようにしましょう。
では区別しない為にはどうすればいいのか?
人間は「気が合う、合わない」を無意識に判断しています。
自分の脳が勝手に判断しているのです。
ですので「気が合う・合わない」の区別をしないように自分の脳に言い聞かせたり、意識的に気を付けて行動する必要があります。
- 誰に対しても同じように敬語を使う
- 誰に対しても同じように挨拶する
- 誰と話すときでも会話量や声のトーン、表情を同じにする
具体的には上の表のようなものがあります。
ざっくり言ってしまえば、誰に対しても全く同じ一律の対応をするということになります。
相手によって話し方が変わったり、表情や声のトーンが変わるのは特にダメです。
それをやると無意識レベルで脳が勝手に「気が合う・合わない、得意・苦手」の判断をしてしまいます。
とにかく誰に対しても一定の対応をしましょう。
続けているうちに習慣化されて、当たり前にできるようになります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください👇
→苦手な人を作らない方法(後日公開)
戦略2 周囲に溶け込んで目立たないようにする
2つ目の戦略です。
会社・職場は一つの集団です。
群れの中では平和を守る為に、自分達と違うものや異質なものは排除しようという力が働きます。
しかも良い人だろうが、危険人物だろうが関係ありません。
「あの人何となく変わってるよね~」という、フワッとした感じだけで異物と判断されます。
それがいじめやパワハラにつながります。
なので出来る限り周囲に溶け込み、集団の中で目立たないことが重要です。
職場で目立たない自分を演じるのです。
周囲に溶け込んで目立たないようにする方法ですが、まずは職場の人をよく観察しましょう。
観察するポイントは👇のようなものです。
- どんな服装をしているか?髪型やメイクは?
- どんな話題で盛り上がっているか?
- 流行っているお店や食べ物は?
- 流行っている趣味は?
- 仕事に対するモチベーションは?ペースは?
上のリストは一例ですが、みんなの様子をよく観察してみましょう。
だいたいの様子をつかんだら、あとは真似をするだけです。
完コピする必要はないので、おおまかに表面的に合わせれば大丈夫です。
服装や髪型は似たような雰囲気にします。
みんなが観ているドラマは観ていなくても「面白かったよね!」と合わせる。
みんながハマっている趣味に1ミリも興味がなくても「やってみたい!」とか言っておけばOKです。
よくあるのが「自分だけ一生懸命やってるのに、他の人が全然仕事をしない…」というケースです。
これは周りと自分との間で、仕事への向き合い方やペースが違うことから発生します。
本来仕事を精一杯、一生懸命やるのは正しいことですが、周囲との取り組み方が違えば目立ってしまいます。
それが反感を買うことが多いので注意しましょう。
ただし自分だけで進めることができる仕事については、周囲のことは気にせずガンガンやってください。
逆に周りの仕事ペースについていけない場合も目立ってしまいます。
人それぞれ得意不得意があるので、他の人より仕事が遅くなるのは仕方ありません。
そんな場合は、「いつも迷惑かけてすみません💦💦」とマメに断っておきましょう。
その時チョコとかあめちゃんとか、ちょっとしたお菓子などを配っておくのも効果的です。
「なんか憎めないよね~」「みんなでカバーしてあげよう」と思ってもらえるようにすることが重要です。
戦略3 決して相手を否定しない
最後、3つ目の戦略です。
人間が一番嫌いなことは自分を否定されることです。
自分の考えを否定されていい気分になる人はいませんよね。
会社では上司と部下のように立場が上とか下とかの関係があります。
上の立場の人であればあるほど自分を否定されると頭に来ます。
「部下のくせに!」「プライドが傷つけられた!」と感じる訳です。
プライドを傷つけられれば、パワハラで相手に報復する人もいます。
そのようにならない為に、決して相手を否定してはいけません。
仮に相手が間違っていたとしても、否定するのはNGです✖
正しい、正しくないの問題ではありません。
・否定されたら頭にくる ⇒ 攻撃する
・受け入れてもらえたら嬉しい ⇒ 優しくする
という単純な反応です。
その人が言っていることが正しくても間違いでも決して否定しないでくださいね。
「でも間違ったことを肯定するのはちょっと気が引ける…」
と思ってしまいますよね。
なので肯定する必要はありません。
「それは難しくて自分にはわかりません💦💦」
と、なんとなくかわしたり、
「そういう考え方もあるんですね~勉強になります」
とか、適当に合わせればOKです。
職場専用の自分を上手に演じてください。
この戦略の注意点(3つ)
職場専用の自分を演じる戦略には注意点が3つあります。
1つ目は会社にいる人全員に対して同じ態度で接するということです。
上司、同僚、部下、出入り業者、お掃除してくれる人など、会社にいるすべての人に同じように接してください。
そうしないと、上司には好かれても同僚や部下から信頼されない人になったり、同僚から嫉まれてパワハラじゃなくてイジメを受けます。
会社にいる時間は常に職場専用の自分を演じきってください。
2つ目の注意点は、演じている自分を客観的(俯瞰的:ふかんてき)に観察するもう一人の自分を持ってください。
「職場専用の自分を上手く演じられているか?」
「戦略を上手く使えているか?」
冷静に観察する自分を持つことで、相手の言動や行動にいちいち反応したり、感情的になることを防ぐことができます。
職場はドラマの現場、
自分は女優(俳優)、
そして監督としての自分も意識する。
こんな感じで『パワハラされる人からパワハラされない人になるための戦略』を使いこなしましょう。
最期3つ目の注意点です。
これは結構重要なのですが、世の中にはとんでもなく悪意に満ちた人間がいます。
そういう人にはこの戦略も通用しません。
その場合は速やかに避難してください。
すぐにその職場を辞めて、次を探しましょう。
悪意に満ちた人間には悪意に満ちた人間が寄ってきます。
そうしてドス黒い雰囲気の悪い会社が生まれます。
そのような場所には少しでも居てはいけません。
あなたの心を汚染させてはダメなのです。
違う職場を探して、もう一度仕切り直しです。
でも悲観することはありません。
あなたはこの戦略通りにすれば上手くやれます。
まとめ「いつの間にか信頼される人になっている」
今回は職場の人間関係で悩まない自分を作る戦略をお伝えしました。
中でも「パワハラされる人からパワハラされない人になるための戦略」は少し詳しくお話しさせて頂きました。
なぜならこの戦略はパワハラされない人になるだけにとどまらないからです。
この方法を実践することで職場であなたの好感度はどんどん上がっていきます。
世間では好感度の認識が歪んでいます。
例えば芸能人が良いことをすると、「好感度欲しさにアピールしてる」とか言われたりしますよね。
ですが本来、好感度とはその人がどれだけ周りから好かれ、信頼されているかの指標です。
極端な話だど好感度が高ければ、仕事が出来なくてもミスを連発してもなぜか許されてしまうのです。
『パワハラされない人になる』なんて消極的なことを言わずに、職場でみんなから愛される存在になってくださいね!
※自分でタイトルを付けていながらスミマセン。
~追伸~
最後に大事なことを言い忘れました。
世の中の人、あなたの周りにいる人々。
その殆どの人達はあなたの味方です。
ほんの一握りの性格の悪い人間のせいで疑心暗鬼にならないでください。
基本的にはあなたに敵はいないのです。
ほんの些細なことでも周りの人々に感謝することを忘れなければ、あなたの人生は上向いてきます。
フリーランスカウンセラー:「K」
病院での臨床経験は約20年。
自身も重度のうつで3年間寝たきり生活を経験。
現在はフリーのカウンセラーとして活動中。
幼い頃から犬と一緒に暮らす愛犬家です。
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